
LABO-File2『ALU-COBA 穴あきシザー(8inch)』
今回また新たに注目したものは!?
技術はもちろんですが、忘れてはならないのが道具です!
より良いサービスを行うために重要なのは性能の良い道具
より多くのお客様を受け入れるために重要なのは性能の良い道具
より長くトリマーがトリマーを続けられるために重要なのは性能の良い道具
という訳で、今回はトリマーの必須アイテム
最も大切な道具の一つでもある〝シザー(ハサミ)〟に注目してみました。
今回、新たに取り入れてみたものは、国内メーカーから発売されている
ALU-COBAシリーズより『穴あきシザー 8inch』
Made in Japanの少しだけ刃渡りが長めのシザーになります。
大切なMyシザーたちと比較してみました↓↓↓
上から「8インチ」「7インチ」「6.5インチ」
写真でみるとさほど長さの違いは分かりませんが、実際に使用すると使用感は全く異なります。
ザクザクと切ってよりスピーディーに仕上げる海外のトリマーさん達はこれよりももっと大きなシザーを使用していると言われていますが、細かな部分まで丁寧に仕上げている日本人トリマーにとっては、主流は7インチといったところでしょうか?
私自信、基本的には7インチ使用し、デザインカットやショードッグのような微調整を必要とする子たちのトリミングを行う際には6.5インチを使用しています。
さて、そんな訳で通常より+1インチとなるシザー
1日中、たくさんのトリミングを行う際に忘れてはならないのがシザー重量
トリマーさんにとって腱鞘炎は職業病といわれています。
重い道具で、手を酷使することほど恐いことはありません。
8インチ…重いのでは??
このALU-COBAシリーズはその名の由来の通り、軽いアルミハンドルとシャープなコバルトブレードの合体シザー
更に〝穴あき〟という、軽さを追求されたシザーなのです。
+1インチともなれば、シザー重量は必ずしも重くなるはず。
ですが、こちらは持ってビックリ!!
上記でご紹介したその他のMyシザーたちより、+1~1.5インチもロングさん
なんとっ!?どの子よりも軽いのです!!
正直、持った感じは軽すぎて実際に試したクンクントリマーたち全員が〝文具ハサミ?〟と不安になるぐらい…
さて、シザーにとっても最も核となる〝切れ味〟はといいますと…
軽くて文具ハサミ感の否めないシザーですが、その感覚とは裏腹に良く切れます。
ただし、やはり軽量化に注目されたブレード等は他の選び抜いて来たシザーとは異なり、少しだけカット力は落ちてしまうようです…。
大味といったところでしょうか…。
ですが、ここは8インチの強み!!
仕上げ用ではなく〝荒刈り用〟としてオススメです!!
少し大きめの子に対して、ボディ等の広い面をザッとトリミングしていくのには、とても適していると思われます。
軽量化により、逆に重みを利用して切っていくことが出来ないので、アメリカンコッカー等の力を必要としる毛量の多い子には力が足りないかも知れません。
また、逆に小さいタイプの子には…
シザーが大きすぎてトリミングしにくくなるので、気をつけましょう!
最軽量に特化し工夫を凝らされたこちらのシザーは定価¥26,000ととてもリーズナブルです。
理美容メーカーさんから手に入れれば、もう少しお安くなると思います。
日々の疲労でシザーの重さが気になるトリマーさんには、荒刈り用として1本所有しても良いかも知れませんね…。
余談ですが…トリマーさんは用途に合わせて最低でも3種類のシザーを使い分けています。
シザー、セニング(スキ鋏)、ボブ(ショート鋏)
もちろん、もっともっと多くの種類を使い分けているトリマーさんもいます!
また、同じ種類であっても刃渡りの長さや、刃のタイプによって使い分けることもあります。
定期的なメンテナンスも考えれば、数本所有することもあります。
ボブでも1万円前後…シザーやセニングは2万前後~十数万の物までピンキリです。
ペット用シザーですが、人間の美容師さんと同じ物を使用する方もいます。
トリマーさんにとって命と言っても過言ではないシザーたち
微調整のなされたシザーは絶対に両手で広げて持たないなど、使い方はもちろん、日々のメンテナンスの仕方等でも細心の注意をしています。
もし、トリマーさんや美容師さんのシザーをみかけても「ちょっと触らして!!」なんて触ってしまうことが無いようにご注意を!!
